勃起不全とLOH症候群

LOH症候群とは40歳以上の男性を対象とした病気

「更年期」という言葉はある年代を指す言葉です。女性の閉経の平均年齢である50歳を境にした前後5年間、だいたい45歳~55歳の年代を砂嘴、女性の更年期障害は期間限定の病気です。

しかも女性の場合は閉経というイベントが中心軸にあるわけですが、男性はそれに相当するものがないうえ、アンドロゲン低下を原因とする症状や病状はもっと幅広い年齢で現れます。

テストテロンの現象で起こる症状このように考えると、言葉の意味からも、「男性更年期障害」より「LOH症候群」のほうが正確だといえるでしょう。LOH症候群とは40歳以上の男性を対象とした病気であり、健康的な男性であってもアンドロゲンは生涯にわたり、徐々に減り続けます。

なお、女性の更年期という言葉も近年はあまり使われなくなってきました。代わりに、英語の「メノポーズ」(menopause)という言葉が使われています。

おそらく「更年期」と言われる側の女性がいい気分がしないからでしょう。産婦人科の用語では更年期が終わると、次はもう老年期となります。

人生50年、60年だった時代ならいざ知らず、高齢社会を迎えた今、どちうらも決して適切な言葉ではありません。

LOH症候群についても、LOH(ロー)の発音が「老」をイメージさせるので好ましくないと指摘する医師もいます。「アンドロゲンが低い」という意味からハイ(high)とロー(Low)のローを連想する人もいるようです。

LOH症候群以前は「PADAM(Partial Androgen Deficiency in Aging Male)」という言葉が使われたこともありました。日本語に訳せば「高齢男性における部分的なアンドロゲンの欠乏」といったところでしょうか。しかし、アンドロゲンは加齢とともに徐々に欠乏していくわけですから、「部分的な欠乏」という表現は正確ではありません。

テストテロンの現象最近は「TDS(Testosterone Deficiency Syndrome/テストステロン欠乏症候群)という言葉も使われ始めました。

しかし、日本ではLOH症候群という言葉が定着しそうな感じです。すでに新聞やテレビ番組でもLOH症候群が取り上げらるようになっています。

女性の場合は「老年症候群」と呼ばれてる

LOH症候群は男性の病気です。女性がLOH症候群になることはありません。

女性の場合は「老年症候群」といわれます。

老年症候群とはふらつき、うつ、筋力低下、転倒、失禁、認知症など、要介護の原因となる諸症状・病気を総称した言葉です。

LOH症候群と重なる部分もありますが、こちらは高齢者特有の病気であり、男女を問いません。

テストテロンが現象する事で起こる諸症状またアンドロゲンの欠乏は子供にもあります。成長障害をもたらす病気なのですが、これはあくまで若年性の病気であり、LOH症候群とは区別します。

うつ病とよく似た症状になるLOH症候群

では、次に具体的にLOH症候群の症状を見ていきましょう。LOH症候群の症状は実に多彩ですが、医学的には以下のようにまとめられています。男性更年期障害
■抑うつ
■イライラ
■不安
■疲労感
■不眠
■注意力散漫(集中力の欠如)

LOH症候群の症状
リビドー(性欲)と勃起能の質と頻度、とりわけ夜間睡眠時勃起の減退
② 知的活動、認知力、見当識(今いる場所は何処か?今日は何月何日か?など時間や方向性など基本的な感覚のこと)の低下および疲労感、抑うつ、短気などにともなう気分変調
③ 睡眠障害
④ 筋肉量と筋力低下による除脂肪体重の減少

更年期障害を乗り越える⑤ 内臓脂肪の増加
⑥ 体毛と皮膚の変化
⑦ 骨減少症と骨祖しょう症にともなう骨塩量の低下と骨折のリスク増加

などです。
中々眠れなかったり、日中も集中力が低下し、無気力の症状が続くなどの症状がでたりします。

ただし、この時注意したいポイントは純粋なうつ病と区別です。現代はうつ病自体が非常に多い時代であり、しかも、うつ病の症状とLOH症候群の症状とはかなり重なる為、判断の難しいところです。

テストテロンの働き

両社を区別するには血中のテストステロン値を図るのが有効な方法です。テストステロン値が低ければ、LOH症候群である可能性が高いといえます。

うつ病の症状を感じたらLOH症候群を疑い、一度専門医に見てもらう

うつ病の人のテストステロン値はそれほど低くありません。こうした人は正真正銘のうつ病であることが多く、精神科や心療内科の治療が必要となります。

LOH症候群はうつ病とは原因が別であり、単にうつ症状が似ているにすぎません。たとえば、会社で何度もミスをして上司に叱られ、すっかり落ち込んで、仕事のやる気が失せてしまったケースです。自分でうつ病だと判断して精神科に行き、抗うつ薬などの治療を受けても一向に改善しないことがあります。

こんな時はLOH症候群を疑い、一度専門医を訪ねてみるべきでしょう。

いずれにしても精神症状だけでLOH症候群か否かを見極めるのは難しく、身体症状や性機能症状のチェックも行い、総合的に判断することが重要ですね。

LOH症候群の身体的症状
<img src="http://www.vjsuper.org/wp-content/uploads/2014/08/androgen.jpg" alt="男性ホルモンアンドロゲンの現象" width="270" height="140" class="alignright size-full wp-image-1355" />
■全身倦怠感
■腰痛
■背筋痛
■肩こり
■発汗
■ほてり
■めまい
■頻尿
■動悸
■性欲の減退
■ED(勃起障害)

などが上げられます。

腰、背中、肩などの痛みはアンドロゲンの低下により筋肉が萎縮するために起こるもので、LOH症候群の典型的な症状です。

男性ホルモンアンドロゲンの現象EDや性欲の減退もLOH症候群の大きな特徴です。特に重視すべきなのは起床時「朝立ち」。パートナーとの性交渉がないのにも関わらず、朝の勃起が週に一度もないようならアンドロゲンが低下している可能性が高いと思われます。

勃起は簡単にいえば、ペニスの動脈の拡張により海綿体に血液が流入することで一定の肩さが得られることですが、ここにもテストステロンが大きな役割を果たしているのです。

テストステロンが減少すれば動脈が拡張しにくくなり、その結果、EDへとつながります。

ペニーキヨサキEDをなんとか治したいため、泌尿器科などを訪れ、そこで血中のテストステロン値を測り、LOH症候群であることが判明するのはよくあることです。

もちろん、糖尿病の神経症状としてのEDや手術後、外傷後のEDもありますが、中年期以降「気がついたらEDだった」というような人の多くはLOH症候群と考えられます。
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