勃起しなくなったらED?
EDとは、つまり何なのか?
EDは「エレクタイル・ディスファンクション(Erectile Dysfunction)の
頭文字をとったもので、直訳すれば「勃起不全」ということになります。
しかし、この用語がEDに関する誤解のもととなっているようです。
EDとは、「まったく勃起しない」ことではありません。
勃起するまでに時間がかかる、勃起の持続時間が短い、性交渉の途中でなえてしまう、
日によって勃起しないこともある。
・・・
そのすべてのケースで、EDである可能性があります。
「まったく勃起しない」のは確かにEDの症状ですが、勃起もするし、性交渉もできるし、射精もするといった場合でも、EDであることがありうるのです。
男性側の事情で性行為が不首尾に終わってしまうことがしばしばあり、総じて性行為における満足度がないという場合は、EDであることを疑ってみた方がよさそうですね。
ED=Ereciile (勃起)Dysfunction(不全)
つまり、EDとは勃起しないことではありません。
◆勃起するまでに時間がかかる
◆勃起の持続時間が短い
◆性交渉の途中でなえてしまう
◆日によって勃起しないこともある
など、性行為の満足度が低い場合は、すべてEDだと考えることができます。
EDは生活習慣病?
EDとは、端的にいえば、「男性が最もかかりやすい生活習慣病」です。
ED患者は、現在日本に約1130万人いると云われています。
◆40代男性の20%
◆50代男性の40%
◆60代男性の60%
が、EDであると推測されています。
生活習慣病というと、
糖尿病、高血圧症、脂質異常症(高脂血症)、脳梗塞、心筋梗塞、うつ病などが、
代表的なものとして挙げられますが、これらの病気はすべて、
体内の一酸化窒素(NO)が減少し、動脈が硬化することによって起こるといわれています。
心臓の周辺の動脈が硬化すれば心筋梗塞となり、脳の動脈が硬化すれば脳梗塞となります。
同様に、ベニスの動脈が硬化することによって起こる病気がEDなのです。
EDが「最もかかりやすい生活習慣病」なのは、ベニスの血管が心臓や脳と比べて
非常に細くてデリケートだからです。
NO(一酸化窒素)の減少による血管の不調は、最初にペニスにあらわれます。
それがEDなのです。
ED=生活習慣病
↓
①体内の一酸化窒素(NO)が減少する。
↓
②動脈が硬化する。
↓
③血流が滞る。
↓
④生活習慣病となる。
EDは、ペニスの動脈が硬化することによって起こる病気です。
つまり、EDは血管の病気といえ、ほかの生活習慣病と大いに関係しているといえます。
EDの知っておきたい2つの意味
一般的な生活習慣病には、自覚症状がほとんどないと言われています。
ですから、ある日突然脳卒中で倒れてしまったりするのです。
しかし、EDははっきり自覚できる症状です。EDに早めに気づき、適切な治療
をすることで、それ以外の動脈硬化を原因とする病気を防げる可能性も高まります。
EDとは、
「エレクタイル・ディスファンクション(Erectile Dysfunction)=勃起不全」
の意味だと述べましたが、
EDには実は
「エンドセリアル・ディスファンクション(Endothelial Dysfunction)=血管内皮障害」
という側面もあるとうことが最近の研究によりわかってきています。
動脈硬化の原因は、NO(一酸化窒素)の産生量の減少といわれていますが、
そのNO(一酸化窒素)は血管内皮から分泌されるのです。
血管内皮からでるNOの量が減り、動脈が硬くなり、その影響が最も先にペニスにあらわれる。
それがEDなのです。
最新の研究によって、EDの原因は「血管内皮障害」であることがわかってきました。
しかし、日本における一般的なEDの認識は単に「勃起不全」にとどまり、
まだまだ、EDの本質的な治療法について知らない人が多いようです。
EDは血管の状態を改善することによって、必ずよくなる病気なのです。
男であることに誇りを持ち、諦めず、EDを克服しよう!