沖縄の強精強壮料理
琉球秘伝食 強精沖縄料理をご紹介
沖縄県は琉球国の時代から、長寿の国として知られていました。
その原点は食生活にあります。
四百年以上前から中国との交易が盛んで、そのため
中国の食の思想に大きく影響され、それを実践してきたことに長寿の秘密があるのです。
そのため今でも沖縄では、「食べ物は薬物(クスイムン)」といったりします。
つまり中国の漢方医学の中心である「本草学」から出た「医食同源」という考え方がずっと踏襲(トウシュウ)され実行されてきた訳です。
この食の思想の教えるところは、「病気になってからでは遅い。病気にならないような食生活をするべきである」というのが基本です。
つまり病気になる前が大切である。
従って性に関わる事でも、萎えてしまってからでは遅いのだから、いつもピンピンと張れる食生活をしなさい、ということなのです。
そのようにいつもピンピンするために、本日は、琉球の強精食の話を致します。
強精食が盛んな琉球料理
沖縄の食生活の特徴は、まず緑黄色のスーパーパワフル野菜、すなわち、ゴーヤー(苦瓜)やアシタバ、モロヘイヤ、苦菜、そしてモヤシ、ヘチマ、ウリなどをとても沢山食べることです。
何せ野菜の摂取量は、全国平均では大人一日あたり約300グラムですが、沖縄では何と約500グラムも食べています。
パパイヤやパイナップル、バナナなどの果物の摂取量も日本一で、さらにモズクやアーサ(青海苔)、昆布などの海藻類も日本一食べています。
また、エンドウ豆や大豆、小豆、いんげん、落花生などの豆類も大変よく食べ、豆腐も山のように食べ、そして周りは海ですので魚介類もふんだんに食べ、
さらに豚や牛もとにかく食べます。
ですからある意味では、日本中で最も食の文化が最も豊かなところと言っても過言ではありません。
沖縄はそのような恵まれた食生活を背景とした強精強壮食なのです。
まず、沖縄で有名な強壮薬効食といえば、ヤギ(山羊)です。これには、「ヒージャーグスイ」(ヤギ薬)という言葉があるくらい珍重されています。ヤギ一頭を屠り、血は勿論とっておいて、肉と内臓に分けます。
内臓もすべて食べ、血も一滴も無駄にはせずに料理に使います。
正肉身は主に、刺身で食べますが、これは皮付きなのでとてもコリコリし、しかし肉の方はみずみずしくシコシコとしていて美味です。
ただし、ヤギには特有の強烈な獣臭がのこっておりますから、その手の臭みに弱い人は手を出しません。刺身以外の肉と内臓は、ぶつ切りにして、たっぷり水を入れた大きな釜で5~6時間じっくりと煮込みます。
身が骨から外れるぐらいになったら、そこにとっておいた血を全部入れ、さらにフーチバー(よもぎ草)をたくさんいれたあと少し煮込んで仕上げます。
それを汁椀に入れて、塩や下しショウガで自分の好みに味付けして食べるんです。
血を入れたこのヤギ汁を「ヒージャーヌチーイリチャー」、入れないものを「ヒージャージル」と言います。
血を入れると臭みがとても強くなるので、入れない場合もあります。好き嫌いがありますが、私は折角なので入れたものを頂くようにしています。
また、雄の場合には睾丸がありますが、これも大切な部位です。
胎嚢(たいのう)を切り裂き、中から真っ白い睾丸を二個取り出して、それに少しの塩を振って刺身で食べたことがありますが、とても、甘くてクリーミーでトロリとしていて、あっという間に舌の上を滑り落ちて胃袋めがけてすっ飛んでいってしまいました。
ペニスの睾丸を入れた強精料理
「ヒージャーヌチーイリチャー」にペニスと睾丸を入れたものもあります。ペニスは刻んで、睾丸は四つ割にしたものを入れて煮ますが、これはさらに強烈な匂いを発し、
もうここまでくると啜(すする)人はよほどヤギ料理の好きな人か、あるいはよほど性的絶望感を抱いている男性ということになります。
このペニスと睾丸の入ったヒージャーヌチーイリチャーを食べたことがありますが、体がカッカッカッと熱くなりまして、おやと思ったら、鼻血がタラーッと流れ出てきたのです。
これは凄い、本物だと思いました。確かに下の方も、ズンズン、ギンギンといった感じになりまして、独りでは持て余しかねない状況に陥りました。
よく「これは効くぞ」とか「間違いなく大丈夫だ」などと言われて、そのような、強精強壮料理を結構あちこちで食べ、体験的に観察した記憶がありますが、
即効性があるものはあまり出合わなかったのですが、さすがに琉球秘伝のこの料理には感動しました。
本当に、ヤギの肉や贓物、血、ペニス、睾丸がそうさせたのか、あるいは、効くに違いないと思って食べたから自己暗示にかかって、心理的に効いたのか、わからないですが確かにそのような結果であったことは間違いないです。
ヤギは妊婦の栄養補給や祝儀式、祭りなどで食べられますが、養生食や、強精食としても大いに食べられています。
ただし、あまりにも精が付きすぎて逆にアクシデントに見舞われることがありますので、食べる人はあらかじめ注意するように言われます。
アクシデントというのは、血圧の急上昇です。精が付くため、たちどころに血圧が上がりますので、「高血圧症の人はなるべくご遠慮下さい」との事でした。
しかし、下半身の方にはまったく注意事項がなかったので、そのあたりは、うまい具合に適当にこなして頂ければと思います。本日は琉球秘伝食 強精沖縄料理をご紹介させて頂きました。
それではまた。